43Street

大沢在昌著「新宿鮫」読了

まあ、ごく普通のハミダシ刑事物ハードボイルド小説
可もなく不可もナシって所でしょうか。

読了後、調べましたが映画やＴＶドラマにもなってるんですねぇ。
ただし、作品が20年近く前の物なので、今ではお目にかかれないショルダー型携帯電話がストーリーの鍵となってたりします。
ほら、とてもケイタイとはいえない、でっかい無線電話とかですね。
小説って当時の風物が書き込まれるので、今では見られない公衆電話、ポケベルなんかが事件の鍵になってる場合、時代を感じちゃいますね。しかし、当時はそれが最先端でカッコイイよかったとかだと。。。

私が作家だったら、ぜったいにその時の流行物は使いませんね。
わざと古い物を使う。後で読まれても古くささを感じさせないように。
クルマだったら、ＧＴ－ＲでもR-35じゃなくて、Ｃ１０系に乗ってる刑事とかですね。

ただ、良かったのがバブル絶頂期でも、バブリーな雰囲気がない事でしょうか。
映画やドラマはどうかわかりません。
しかし、主人公の鮫島刑事が真田広之や館ひろしはちょっと違うなぁ。

この小説、人気が出てシリーズ化になってますが、次も読もうとは思いません。
ま、好きな人は好きでしょうけど。