夏の祈りは

43Street

2018年02月16日 11:48

須賀しのぶ著 「夏の祈りは」 読了

本の帯に「本の雑誌が選ぶ2017年度文庫ベストテン」1位&「2017オリジナル文庫大賞」大賞と有ったので、予備知識も何もなく手に取った本。

典型的な高校野球青春小説でした。
この手のスポコン系は大好物なので、一気に読んでしまいました。
面白かった!

昭和30年代に一度、県大会準優勝している(結局甲子園には行けてない)埼玉の公立高校が主人公。
10年ごとの野球部が章ごとに分かれていて、前章のキャプテンが、10年後にはどこかの野球部監督になってたりして、短編的ではあるものの結局連続して、その公立高校が舞台になっている。

女子マネージャーの話や、キャプテンの苦悩、うざいOB会の事等、色々な立場が主役になる章立てで面白い。
中でも、甲子園を目指すには3年かけて育てる必要があるんだけど、その狭間になる学年の苦悩が一番面白い。
それが最終章になっていて、この辺になると読み終わるまで寝られませんよ(笑)

須賀しのぶさんって野球青春小説ばっかり書いてる作家さんみたいだけど、気楽に読むには楽しめる作家さんですね。

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