ニュータウンは黄昏れて

43Street

2021年02月15日 14:06

垣谷美雨著 「ニュータウンは黄昏れて」 読了

またまた垣谷美雨さん。
面白いからね。

今回は、バブル真っただ中にニュータウンの分譲団地を買って、その後返済に大変苦しめられるというお話。
小説の中には書いてないけど、多摩ニュータウンの事だってわかるし、作者本人もその体験からこの小説を書いてるとあとがきにある。

私もちょうどバブル真っただ中に浜松で一戸建てを買った(建てた)が、東京は浜松の比ではないと思う。
私が大学の頃は聖蹟桜ヶ丘に住んでいたので、多摩ニュータウンも土地勘はあるが、やっぱり新宿、渋谷あたりに出るのは大変だったよ。
ちょうど多摩ニュータウンを建設中だったので、その後新しい路線が出来て多少は便利になったかもしれないけど。

都内の大地主の息子が出てくるが、これがどうしようもないボンボンで、お金に困っている人からすれば、つい引っかかってしまうんだろうな。
でも、この辺のくだりはちょっと怖い。

また、後編に一気に話が進むが、ちょっと希望が持てるような話なので救われる。

最近の映画やドラマ。
ストーリーに無理がある脚本とか、マンガを原作にしてるのとか、つまらない物が多いけど、垣谷美雨さんの作品を原作にしたら面白いドラマが出来ると思うんだけどなぁ。
人気俳優やアイドル使って視聴率稼ごうという安易なドラマや映画はやっぱりつまらないよ。

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