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2017年03月01日

コントラバスの指板の着色

コントラバスの指板の着色 ちょっとわかりにくい写真ですが、私の使ってるコントラバスの指板です。

バイオリン属の指板は黒檀(エボニー)が使われ、良い黒檀は真っ黒なんですが、そういうのってもの凄く高級で、楽器そのものも高くなってしまいます。
初心者や学生はそんなの手が出ないから、普及品があるわけで、私のベースも普及品。
京都にあるヒガシ弦楽器製作所のオリエンテというブランドの一番安いベースです。

指板に何を使ってるのか解りませんが、カタログには「塗り」と書かれています。
ところが20年以上も使っていると、塗りが剥げてきてこのようになってしまうんですね。
解る人には一目で、安い普及品のベースだと。

で、みんな悩むわけなんですよ。
もうちょっと見栄え良くしたいなと。
黒くなりゃいいんですが、木材の色付けはステインとかなのかな?
知らないので、ネットで調べると、指板の色付けには「白髪染め」ってのがチラホラヒットします。

ほぉ、白髪染めなら家にもあるぞ。

コントラバスの指板の着色自分が使ってるやつが(笑)

1回でひと箱使い切らないので残るんですよ。
私のように髪の毛が少ないと(笑)、2回分ぐらいあるわけで。

指板を染めるぐらいなら、そんなに使わないし、遊び半分でやってみようと。

ちなみに、色は真っ黒じゃなく5番。
いわゆるブラウン系の色ですが、真っ黒は7番だったかな?

コントラバスの指板の着色まずは弦が邪魔なので緩めますが、弦を駒から外すと、駒が倒れてしまいます。
弦が駒を押さえつけて固定されてるだけですからね。
駒が動いちゃうとあとあと面倒くさいので、マスキングテープで留めて、位置もマーキングしておきます。

それと、弦を外すと、ボディの中に仕込まれている魂柱が倒れてしまう可能性があります。
もしこれが倒れてしまうと自分ではどうしようもなく、専門家に直してもらうしかないです。
だから、弦を外したらあまりガタガタ動かしてはダメです。

コントラバスの指板の着色私はエポキシ接着剤のように、A剤とB剤を混ぜなきゃいけないような場合、要らなくなった名刺を使ってます。
パレットの代用ですね。

今回も、白髪染めはA剤とB剤を混ぜるので名刺を使いました。
指板全体を染めるのではなく、禿げた所だけなので、3cmぐらい出しただけ。
タミヤの調合スティックで丁寧に混ぜて、模型用の筆で塗りたくりました。

コントラバスの指板の着色こんな感じ。

このまま30分待ちます。

その間に、使った調合スティックと筆は水洗い。
すぐに洗い流せば染まってしまうような事はありません。

で、30分経つと、この白い溶剤?が黒くなってきます。
ティッシュでおおかた拭き取って(何枚も使います)、固く絞った雑巾で拭き、乾燥してる布で磨きます。

コントラバスの指板の着色完了。

ダメじゃん。。。。(泣)

多少は禿げが目立たなくなりましたが、黒檀のように黒くはなりませんでした。
そりゃ使った白髪染めが黒くないんだもんな。(笑)

ただ、それが理由かどうか解りません。

白髪染めはタンパク質に反応する、木材はタンパク質成分じゃないから染まらないってご意見も頂きました。
ネットで見ると、うまく染めてる人も居るんですけどねぇ。

また、靴墨を使ってみたという人が居ましたが、これはダメです。
演奏してるあいだに指も黒くなっちゃうらしいです。(笑)
ただ、白髪染めは指が黒くなるような事はありません。

なお、やってみて、この方法はあまりお勧めできないなぁと感じました。
白髪染の溶剤成分がなんだか解りませんが、木材に油分が多少は染み込むでしょ。
それってマズくない?
ネチャネチャした溶剤を、指板にのせて30分もほっておくんですからね。

白髪染めのように、シャンプーしてリンスしてって、ジャブジャブ洗い流すわけじゃないから、その点はあまり気にならないんですが、それでもオイルのような物を塗ってほったらかすんですから、木材に狂いが生ずる可能性大です。

真っ黒の白髪染めを使ったら黒くなったかもしれませんが、もしご自分でやってみるんなら、自己責任でお願いしますね。
私は責任負えませんから。

今回は、遊び半分でやって見ました。
ちゃんと、木材塗装用のステインを使いましょう。
私はやりませんが。
そこまでやる気ないだけです。

コントラバスの指板の着色さて、最後にチューニング。

実は、今回の作業で一番大変だったのがこれです。

駒を立てて、弦を乗せ、巻き上げていくと、駒がネック側(上側)に引っ張られ傾いて行きます。
駒はボディにしっかりと密着してなければちゃんと鳴りませんから、駒が浮いてるようじゃダメなんですね。

だから、あらかじめ駒はテイルピース側に少し傾けておく必要があります。

ただ、私は専門家じゃないので、どのくらい傾けておけばイイのかは手探りです。
また、駒の足が密着してても駒を支点として上にも下にも同じくらいに引っ張られているようでないと行けないです。
チューニングは弦を引っ張るんですから駒もネック側に引っ張られるんですが、これがあまりに強いと数か月後には駒自体が歪んできます。
昔、それがわからず駒を曲げてしまった事がありました。

何回もやり直すことになり、今回の作業で一番時間がかかったのはこの作業って訳です。


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この記事へのコメント
お疲れ様でした。
ウチの楽器の主治医(親方/趣味はヘビメタのバンドマン)は確か、何かの溶剤?に墨(墨汁?)を混ぜ混ぜした?謎の漆黒の液体を塗布していたかと思います。
機会が有ったら詳しく聞いて見ます


オリエンテのHO-20。時代、時期により仕様がかなり変化しています。

数年前から息子さんが跡を継いでいらっしゃいます(レギュラーラインの型式がHO-からHB-に変更)が、
茶木の職人から独立した創業当時の記念碑的なグレードが件のHO-20だったようです。
(先代さんが引退?する迄、型式は残っていたけど仕様はエントリー物)
当時の仕様は、全単板のボディーに黒檀の指板。と言う非常にコストパフォーマンスに優れた者でした。
因みにこれは数年前のHO-38→現在のHB-45と同じ。

先輩のオケのバシストが学生時代に東さんに造って貰ったものが正に上記のモノです。型式はHO-20(今もサブで保有。ひょっとしたらまさかの削り出しかも?)


ところで、ホムペに拠るとほぼコントラバス専門工房のアトリエ橋本さんが東京の工房を引き払って今回、伊東の方に完全に引っ越すそうです。
全国的にも貴重なコントラバスの素晴らしい技術者が近隣?(遠いけど)に来られるので何かの機会に伺ってみては如何でしょうか
Posted by たぬき at 2017年03月08日 15:50
> たぬきさん
いつもありがとうございます。
このベース、たしかHO-20って型式だったように思います。
これの前が鈴木バイオリンのを使っていて、これがまた鳴らないんですよぉ〜。
で、嫌になって評判が良かったオリエンテにしたんです。
特に不満もなくずっと使っています。
アトリエ橋本さん、伊東市に移るんですね。でも、これは逆に遠くなっちゃうかもです。世田谷の方がほぼ高速で行けますんで。行ったことないけど(^_^;)
Posted by 43Street43Street at 2017年03月08日 17:32
今のコントラバスの前がスズキのNo.92(表板だけ単板(プレス)+縞黒指板)を8年程使っていました。
ちゃんと調整すれば意外と良く鳴る楽器でした。
管理を任されているコントラバスもスズキのNo.130
昨今の値段からしたらコスパはあまりよくはありませんが、調整がバッチリだと鳴りも良く(僕の楽器より音量はあります)、良い音。
因みに、なくなって仕舞いましたがスズキのこの上位クラス、130,180は昔のカールヘフナーのコピーと言って差し支えありません(会社自体がカールヘフナーのコピー(手本にした)みたいなもん)

出入りの、あるライヴハウスの置きベースが古いカールヘフナーでそれと比べても何から何まで(極太ネック、表板だけ単板!(80~100万でこれ)姿形)良く似ています。(音はさすがに本家?が何枚も上手)

主治医の親方曰く、オリエンテはエマニュエル・ウィルファーを手本にしていたらしい。
そういわれれば何となく(鳴りかた、反応、形)似通ったモノを感じます。
Posted by たぬき at 2017年03月09日 19:53
度々すみません。
20年以上お使いとの事。
それならお宅様の楽器の指板は縞黒檀のはずです(強度、サウンドは本黒檀と同じ)。
その当時のHO-20の仕様は、
表板が単板。裏、横板は合板。指板は縞黒檀。
でスズキや茶木と比べて仕様上のコスパが高かった時期です(スズキや茶木の市場の切り崩し隊長?)。
(k沢楽器がルーマニア製を扱う前)

スズキで同じ仕様だとNo.92で25~30万(僕が使っていた)。
茶木も同様の仕様だとF-25かF-30あたりで25~30万
位だったはずです。
Posted by たぬき at 2017年03月09日 20:16
> たぬきさん
ちゃんと型式を確認してみました。
HO-20 Date 1999.5 でしたので20年経ってるってのは勘違いでした。
表板は単板、裏、横板は合板ってのは木目からも確認できます。
指板は縞黒檀ですか。なるほど。
でも、キメが荒くてあまり良い感じではないです(^_^;)
ローポジションでは少し擦り減ってる部分もあり、調整が必要かもしれません。

私がスズキを使ってたときは、調整がよくわかってない時です。
ひょっとしたら、ちゃんと調整すれば鳴ったのかもしれませんね。
Posted by 43Street43Street at 2017年03月10日 00:22
 
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コントラバスの指板の着色
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